洋館は崩れてなんぼ。 幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形
所謂「家モノ」ホラーの中でも「洋館モノ」は、純和風な「屋敷モノ」とは一線を画しながら、西洋に憧れる日本人の心情を反映しているという意味で「1周回って純和風」なジャンルと言えるでしょう(すまん、自分でも何を言っているのか分からない…)。音楽はバロック、お話は怪談・奇譚、背景に悲劇、白い肌と紅い鮮血。そんな洋館モノのイメージにピタリと嵌るのが、 「幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形」 (1970年/山本迪夫監督) 東宝特撮恐怖映画「血を吸う」三部作第1弾。海外出張から戻った佐川和彦(中村敦夫。若い!顔テカテカ)はその足で婚約者・野々村夕子(小林夕岐子)の待つ山奥の洋館へ。迎えたのは不気味な下男・源造(高…