乱交鳥獣戯画。 触手
80年代に「うろつき童子」が先鞭をつけ、今や立派なエロジャンルのひとつとして確立された《触手もの》。邦題とは言え、そのまんまのタイトルを冠した本作。ついた肩書は「SF」「エロティック」「ホラー」。全部かすってはいます。だから嘘ではありません。謎の触手くんは隕石に乗ってやってきました。ラブクラフトの「異次元の色彩」を彷彿とさせる宇宙的恐怖です。勿論、触手くんは好んで女体に絡みつきます。しかもこの世のものとも思えぬ快楽を与えてくれる。間違いなくエロティックです。が、しかし…。出てきたのはメキシコどん詰まり一家の痴話喧嘩なのでした。 「触手」(2016年/アマト・エスカランテ監督) 会話がスペイン語…