【混沌の神話か】 カリスマ 【破滅の寓話か】
『いったいこんな事がありうるのだろうか!この年老いた聖者は、自分の森の中にいて、神が死んだことについて、まだ何も聞いていないのだ』 (ツァラトゥストラかく語りき) 籠城犯と人質、両方助けようとしてどちらも死なせてしまった刑事・藪池(役所広司)。死んだ人質が代議士だったことが災いして1週間の強制休暇(後日、無期限休暇に変更)を取ることになった藪池はひとり森の奥へ。市の環境保全課の坪井と彼に雇われた森林再生請負屋(?)の中曽根(大杉漣)は、新しい苗を植えても飢えても枯れていく森に手を焼いておりました。森に隣接する私有地に鉄パイプで囲われた1本の樹が。 古木と言うには細く儚く、種類も定かでない謎の樹…