71回目「21グラム」(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)
見終わってから2週間ほど経っているので、だいぶ記憶が薄らいでいる。重たい映画であったことは覚えている。内容自体の重たさに加えて、ベニチオ・デル・トロなどの俳優の演技も重厚であった。脚本も重層的であった。3人の主要登場人物のエピソードを、時間軸をバラバラにして断片的に見せている。それぞれのシーンは意図的に短く撮っており、映画が始まって暫くは前のシーンと関連の無いシーンに次々と変わっていくため、話の全体像を掴むのに多少、困難を要する。それでも映画が始まって20分ほど経つと、朧気ながらそれぞれの登場人物の背景が見えてくる。全体像が分かってからも時系列はバラバラのままだが、不思議とストレスを感じること…